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映画の続編が厳しい目で見られがちなのはすなわち映画が公開され世に出た時点でもはやその映画は製作者だけのものではなく1作目を観た人々みんなのものでもあったりするわけで1作目を観て満足してすでに気分的にも完結しているのにさらにそこに続編でアレコレ余計な事を付け足したりすると1作目のイメージが損なわれるような気分になり反発を買いやすい。そこで1作目のエピソードを続編に絡めてみたりあるいは1作目の設定を続編の伏線にしてみたりその他アレやコレやサービス盛り込んで1作目のファンをニヤリとさせようと御機嫌取りに余念が無いのがこの所謂「続編」というヤツだったりする。しかし本作は続編でありながらこのような姿勢に背を向けている。完全に1作目をオモチャにしており1作目のファンに喧嘩を売っているようですらある。「続編」に期待されがちな1作目からの引用よりもいっそ他の映画のパロディを優先しちゃえというワガママ自由奔放振りはもはや呆れるばかり。クソーこんな変な続編作りやがって、こんにゃろ、やるじゃねーか。そしてふと「そういえば」と、1作目にもしっかりパロディ要素が盛り込まれていた事を改めて思いださせてくれちゃったりする、不思議な不思議な「続編」なのでありましたとさ。
【鱗歌】さん 7点(2004-12-29 13:43:54)
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