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力道山先生が先生御本人の役で出演しております。先生の素朴な演技には何か心暖まるものがありますね。ちょっとセリフが長くなると、もう先生の目が完全に泳いでいます(プロレスの事を、演技だの八百長だの言うヤツは、これを見るとよい。少なくとも先生にはそれほどの演技力はナイ)。演技力はなくとも、弟子を大声で呼びつける時の声の張りは大したもの(こういうシーンだけ妙にリアル)。さてストーリーはというと、ひょんな事から小児麻痺の少年と力道山先生が知合った事から(高級車で貧乏長家に乗り付ける先生の姿、ホレボレするわ)、やがて、障害者施設を巡る陰謀に巻き込まれていく先生。この陰謀が明らかになっていく過程が、劇中ではほとんど省略されていて、記者がチョチョイと調べただけであっという間に陰謀が露呈してしまう、というやや手抜きの展開(トホホ)。しかしこの際そんなことはOK、何と言ってもこの映画の見どころは、二度にわたる試合のシーン。余計なカメラワークを排し、先生の勇姿をリアルに思う存分見せてくれます。はたまた、試合を前にした先生が暴漢に襲われ、立回りを演じるシーンもナイス。敵を次々になぎ倒していく(レンガだって崩れるゾ!)この痛快さ。しかし先生は腕を負傷。このままクライマックスの試合へ。勝てば施設は救われるのだが、相手は強敵、果たして怪我を負ったまま試合に臨む先生の運命やいかに! 先生が礎を作った日本のプロレスは、その後世界にも類を見ない成長を遂げました。日本のプロレスは世界一です(キッパリ)。先生、ありがとう!そして先生の遺志を継ぎ、今日も激しいプロレスを展開している現役レスラーの皆さん、ありがとう! プロレスよ永遠なれ。
【鱗歌】さん 7点(2004-08-27 23:33:01)
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