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原題がBody of Liesってんだから、ええと、どういう意味ですかね(笑)。邦題の方がカッコいいよ、“ウソの世界”。何がウソなのか、何でも疑ってみよう。もしかしてディカプリオの顎ヒゲは付けヒゲではないのか。あるいは、「監督:リドリー・スコット」とあるけれど、ホントは「トニー・スコット」ではないのか(これは意外に図星だったりして、と観てて思う)。人の命を何とも思わぬデブのアメリカ人:ラッセル・クロウと、アラブ世界と欧米世界の狭間に立つ冒険野郎:レオナルド・ディカプリオ。さらには、ディカプリオに美人のアラビア女性を当てることで映画に感情移入させよう、という、かつての安直なヒーローものによくあった設定。何やら判りやすい(判りやす過ぎる)構図ではあるけれど、これらを軸に、本作では、「これでもか」とばかりに映画の舞台を世界各地転々とさせることで、監督は必死になってこの作品の中に世界の「今」を刻み込もうとしているかのよう。そして現代においてはもはや、“アラビアのロレンス”は存在し得ないのだなあ、と。
【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-05-05 07:50:02)
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