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ミステリとして、とっても楽しめる作品でした。面白い。と言っても不可能犯罪が出てくるのかというとそういう訳ではなくて、意外な真相とやらがあるのかというとまあこれはあると言えばあるんだろうけど(エチケットとしてこれ以上は言いにくい)、それが魅力というよりも・・・事件自体の謎と、人間関係との絡み合いのオモシロさ、これが魅力ですかね。人間関係、そこには友情もあれば、タテマエもあり、はたまた自分の個人的な感情や思惑なんかもあるんだけど、その背景には当然のごとく、裏切りが飛び交う構図。とまあ、何とも奥歯にモノが挟まったような言い方になっちゃうんですけど。そういうドラマの展開の中で、ラッセル・クロウのクセモノっぽさ、ヤな感じがよく出てます(多分、本当にヤな人なんでしょうけど)。何人もの命が奪われた末に明らかにされた真相は、記事となり、大量の安物の紙に印刷されて世間へ解き放される。大勢の人々にナナメ読みされた後は、すぐに捨てられ、明日は明日で別の記事が掲載された新聞紙が撒き散らされるのです。ってな感じの、これまたヤな終わり方でした。という訳で、ヤな感じの面白い映画でした。
【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-17 23:38:42)(良:1票)
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