富士山頂(1970) の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

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富士山頂(1970) の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 富士山頂(1970)
製作国
上映時間128分
劇場公開日 1970-02-28
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
オープニングからいきなりの登山シーン。テンション上がります。
もっとも、とりあえず実際に山に行って撮影さえすりゃ、いい絵ばかりがじゃんじゃん撮れるのかというと、そんなに甘くは無いようで、映画全編を通じて見ると、今ひとつ、と思ってしまう部分もあるのですが、とは言っても、いい絵が撮れる時には撮れる訳で、そこはさすが、思い切ったロケ撮影の強み。
それだけではなくって、ロケ撮影による山上の屋外シーンから、屋内シーンへと巧みに繋ぐことで、現地の過酷な雰囲気がよく伝わってきたりもします。
物語は、富士山レーダー設置のオハナシ。要はプロジェクトXです。これを映画として再現してやろうという、壮大な試み。組み上げたドームをヘリで山頂まで運び設置するクライマックスに、度胆を抜かれます。ホントにもう一つ富士山レーダーを作っちゃうんじゃないか、という勢い。
高山病の症状なり、山頂までの輸送の艱難辛苦なり、もう少し掘り下げたりエピソードを盛ったりできそうな部分も、割とサラッとしているので物語としては薄味な印象ですが、見どころはあくまでスペクタクルにあり、ということで。
音楽は、黛敏郎がクレジットされている横にもう一人、肥後一郎という方の名前があって、すみません存じ上げないお名前なのですが、二人の名前がクレジットされているのはどういう事情なのか、いずれにしても、黛敏郎作曲と云われりゃそんな気がしてくる、雄大過ぎる音楽がなかなか容赦無く流れていきます。雄大な映像には雄大な音楽、ということなんですかね、雄大さでは音楽の方が少し勝ってしまっているような・・・
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2025-01-13 08:50:16)《新規》
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