遊星からの物体X ファーストコンタクト の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

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遊星からの物体X ファーストコンタクト の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 本作、例の作品の“前日談”という触れ込みになっておりますが……いいんですかねぇ。ソレ、本作の設定じゃなくて、まさしくオチ、じゃないですかね。ネタバレ以外の何物でもない。だってコレ、観てりゃ誰だって「リメイクだな」と思いますからね、そこにあのラストで、カーペンター版のファンをニヤリとさせる仕掛けだと思われるのですが(それとてややストレートで安直な仕掛けではありますが、カーペンターのファンに心の狭い人はいないハズ、付き合いででもニヤリとしてくれるハズ)。残念ながら先に“前日談”だなんて吹き込まれた上で観てたら、ニヤリとしようも無く、ゲンナリ。ま、どうせそこはオマケみたいな部分なので、目くじら立てなくてもいいのかも知れませんが、そうなるとますます判らなくなるのが、何でまたこんな映画を作ったのか(じゃ、オマエは何でまたこの映画を観たのかって? とりあえず気になるからです、ハイ)。『遊星からの物体X』や『エイリアン』といった“SFホラー”って、「何が起こるかわからない」「どんなハチャメチャなことでも起こり得る」コワさがあって、これはオカルト系ホラーには無い魅力でした(オバケの行動の方がむしろ予測できます)。特に『遊星からの物体X』のもつ破天荒さの魅力。誰が乗り移られてるのか、どんな形で襲ってくるのか、観ている我々は常にその“疑い”に冷や汗をかきながら観ることになるのですが、一方このリメイク作。主人公のお姉さんが何から何まで解説してくれて、まるで「疑うポイントはここですよ」と我々を誘導してくれているみたい。ホントは、登場人物のもつ“疑い”よりも我々の“疑い”が常に先行していてこそ(いわば、我々には登場人物が無防備に思える時こそ)コワさがありサスペンスがあるんですけどねえ。今やそういうのはハヤラないんですかねえ。本作、あまり特徴も出せないまま、そもそも『遊星よりの物体X』のリメイクのようでもありながらやっぱり『遊星からの物体X』であって、『エイリアン』みたいに解剖したり『エイリアン2』みたいに隙間に落っこちたりしながら、結局クライマックスは『リバイアサン』かよ、と。でもモンスターの造形を見てると、一番近いのは『メン・イン・ブラック』のような気もしてきてしまって、トホホなのでした。 ←私も、何をどこまで書けば何のネタバレになるやら、よくわからなくなってきました、すみません。
鱗歌さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-14 00:49:07)
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