亡霊怪猫屋敷 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ホ行
 > 亡霊怪猫屋敷
 > 鱗歌さんのレビュー
亡霊怪猫屋敷 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 亡霊怪猫屋敷
製作国
上映時間69分
劇場公開日 1958-07-13
ジャンルホラー,時代劇,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 タイトルからしていかにもコワそうですね~何て読むのかわかりませんけど。ははは。
カイネコだとあまりコワく無さなさそうなのでカイビョウでいいんですかね~。
それはともかく。まず現代篇。青みがかったモノクロ映像が何とも不気味です。
走ってた車がネコをハネそうになってあわや海に転落するか、という場面。間一髪、車もネコも無事だった、というワケで、「ああ、良かった」となるのですが、いやいや、化け猫映画なんだから、ネコは車にハネられて恨みを持って死なないと、映画にならないんじゃないの、と心配になる。
しかしそこは心配御無用。いかにもアヤシげな屋敷へと舞台は移り、アヤシい老婆が出没して、襲いかかってくる。
いや、襲いかかると言っても、毎度毎度、チョロッとだけ首を絞めるだけ。命に別状は無く、単にド迷惑なだけの話。こんな攻撃力の乏しい化け猫(かどうかはまだ判らないけど)でいいんだろうか、とまたまた心配になる。
そこから、時代を遡り、時代篇へ。映像はカラーへと切り替わります。
で、殺人事件に端を発した奇怪な物語、化け猫騒動の発端が描かれるのですが、殺人事件のキッカケというのが、囲碁の勝負から始まったケンカ。何だかあの、将棋に負けて発狂して悪事に走った鉄人Qを少し思いだしてしまいます。
それにしても、現代篇のモノクロの不気味さもなかなかでしたが、時代篇のカラーを活かしたアヤシさも、なかなか。恨めしげに蘇る死人の霊、生者の姿がふとした瞬間に死者の姿に見え、狂乱する極悪家老。カラーならではのサイケ調の演出。
化け猫はヒョイヒョイと身軽な動きで屋敷の内外を動き回り、こういったシーンではスピード感があります。
そんでもって、壁の中の死体が不気味さにとどめをさして。このカタストロフは、結構、現代的な感覚、と言ってもいいのでは?
短い作品ですが、見どころの多い作品です。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-05-11 23:02:49)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-04-13ノー・セインツ 報復の果て8レビュー6.50点
2025-04-12打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(2017)3レビュー3.90点
2025-04-12ヤング・ブラッド5レビュー5.72点
2025-04-06名探偵コナン 天国へのカウントダウン6レビュー6.12点
2025-04-06ネゴシエーター7レビュー4.82点
2025-04-05SISU/シス 不死身の男7レビュー6.11点
2025-04-05インフィニット 無限の記憶6レビュー5.80点
2025-03-30食人族7レビュー3.07点
2025-03-30マキシマム・ソルジャー8レビュー6.66点
2025-03-29名探偵コナン 瞳の中の暗殺者5レビュー5.96点
亡霊怪猫屋敷のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS