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冒頭の少年野球での事故のシーンから、家に閉じこもっている病弱な車いすの少年のエピソード、馴染みのない土地で祖父母と暮らすことになった少女のエピソードへと、断片的に提示されて、開始早々から油断ならない独特の雰囲気。やがて少女は、たまたま訪れた家の部屋の中にいた病弱少年と知り合うのですが、観てるコチラも身構えているもんで、ああ、きっと、「これらの登場人物たちの誰かは、実在しないのでした、幽霊なのでした」とかいうパターンだったりするんじゃないのー、とか、適当なことを考えるのですが、さにあらず。それよりもずっとおぞましい真実が、やがて明らかになっていくのでした。
少女を毛嫌いするかのごとく、少年から遠ざけようとする、彼の母親。訪問することを禁止された以上は、禁止を破るのが散文の散文たる所以ですから、そこにサスペンスが生まれる訳ですが、やがて意外な事実が明らかとなり、サスペンスの度合いも急上昇。さらに、その「意外な真相」が二重底になっていることに気づかされ、感心しつつもサスペンスは最高潮。なかなか心憎い構成になっています。 原題はThe Harvest。庭のトウモロコシに関係するのかと思いきや・・・。 それにしてもピーター・フォンダ。年老いてなお、カタギには見えませんな(笑)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-27 07:52:03)
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