夕陽の用心棒 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ユ行
 > 夕陽の用心棒
 > 鱗歌さんのレビュー
夕陽の用心棒 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 夕陽の用心棒
製作国,スペイン
上映時間98分
ジャンルウエスタン
レビュー情報
ジュリアーノ・ジェンマが何本のマカロニに出演しているのかも知らずに途轍もなく無責任なコト言うのですけれども、これはもしかして彼のマカロニ最高傑作ではなかろうか、と。所詮、ジェンマ的な最高傑作、という枠組みですけれども。
邦題のテキトーさも、作品によく似合っています。レオーネ作品の邦題の繋ぎ合わせ。
銀行強盗の一味が人質をとって立てこもり、そこで動員されるのが、牢屋に放り込まれていた凄腕ガンマン、ジェンマ。強盗一味がまるでお遊びのようにいちいちムダに無辜の人々を殺しまくる残虐な連中なら、ジェンマもまた、絡んできたチンピラ連中をまるでお遊びのように殺しまくって牢に放り込まれている。どっちもどっち、人の命を屁とも思っていないようなところがあって、後ろめたさを伴う小気味よさ、みたいなものを感じてしまうのですが。で、悪党どものあまりに悪辣な暴虐ぶりに、少年が目をそらし涙すると、軽薄極まりないジェンマがこの時ばかりはマジメな顔になって、泣いている場合じゃないだろう、みたいなコトをささやいて見せる。この主人公、ケーハクの極みみたいに見えても実は何か暗い過去を持ち心に傷を負ってるのか。それとも本当にケーハクなだけなのか。だってジェンマだもんね。
という、無責任型潜入捜査官みたいな主人公の活躍を描いていて、さらには人質となった銀行の頭取(?)と犯人一味の女性とがラブラブになる無責任な展開もあったりして、実にスバラシイ無責任さが展開されつつ、でもやっぱりこの主人公には何かが「ある」のではないかと、ホンの少しだけ感じさせるのが、ジェンマ作品のジェンマ作品たる所以、と言えましょう。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-29 02:40:44)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-27沈黙のテロリスト7レビュー2.40点
回路8レビュー4.96点
2024-04-21新・座頭市物語7レビュー7.15点
2024-04-21ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録7レビュー7.27点
2024-04-14片腕必殺剣7レビュー6.33点
2024-04-07ゴーストバスターズ/フローズン・サマー7レビュー5.25点
2024-04-07わが青春のアルカディア7レビュー3.90点
2024-03-31ソニック・ザ・ムービー6レビュー6.44点
2024-03-31ジョン・ウィック:パラベラム8レビュー6.55点
2024-03-30ウホッホ探険隊5レビュー6.07点
夕陽の用心棒のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS