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H.G.ウェルズの小説は、日常と懸け離れた設定を提示することで、現状に安住する人々を告発する、というものが多いですが、悪く言えば、ストーリー性が希薄で説教臭いんですね。で『タイムマシン』もその一つで、読んで面白い事は面白いけど、映画化には向いて無さそう。それでも敢えて原作になるべく沿うように映画化に挑戦したのは、ゴリッパ、しかし無理があります。映画化のために色々味付けしてますが、説明足りないよお。時間旅行中の映像は圧倒的ですが、個人的には、原作の白眉は、最後に出てくる滅亡寸前の地球の描写だと思ってたので(幻想的で物悲しい)、こここそ原作通りのものを期待してたんですけどね。ここは軽く流されて、なんだか『華氏451』と『火星年代記』を足したみたいな終わり方になっちゃいました。
【鱗歌】さん 6点(2003-07-21 10:30:57)(良:1票)
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