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なんともクダラナイ話でして、何がヒドイって、主人公のオネエチャン、老人に対しての思いやりは人一倍だが、どうにも上滑りした言動の数々。で、さまざまな事件・経験を通して成長して行く、っというのが、まあ普通、「物語」と呼ばれるもんだと思うんですが、この映画、主人公にまったく成長が見られナーイ。さんざんドタバタした挙句、主人公にはカケラ程の進歩も見られず、ただ厚生省の役人がちょっと反省してオワリ、というこの恐るべき軽薄さ。あのドタバタした大騒ぎの展開は何のためだったんだよ~。と怒りたくもなるのですが、いや待て待て。ケーハクさもここまで来ると、製作者サイドだって百も承知の確信犯のハズ。高齢化社会問題を取り上げたように見せながら実は対して深入りもせず、人工知能などの一般的なSFテーマと強引に結び付け、徹底したドタバタによって爆笑と失笑の間を狙ってくる、このしたたかさ。さすがにハイテンションさにはついていけない部分もあり、ちょっと強引だなあ、とも思うのですが、こういうのも一応アリですかね。絵の動きが映画の進行とともにだんだん緻密になっていくのも、ちょっと目を引きます。
【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-22 22:21:50)
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