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《ネタバレ》 ケチな人生を送っている私のような者には、「高級料理」というものがナントモ恐ろしく感じられてくる作品。そう、あの村人たちみたいに、「なんか知らんけど美味しかったな」とつぶやいて帰るのが花。値段を気にしたり、裏で料理人がどんな真剣勝負を演じているかを知ってしまったりしたら、もう、落ち着かないったらありゃしない。
何しろ、食べたら、終わり。 どんなに珍しい素材を、どんなに手間暇かけて料理しても、食べたら、終わり。 という、ナントモ恐ろしい世界というか人生観というかを、詩情たっぷり、ユーモアなんかも交えて、実に魅力的に描いてます。いやホント、これだけのグルメを、観る者をワクワクさせる描き方をしつつも、あんまり食べてみたいとは思わせない点、稀有の映画でしょう(笑)。 ところで本作の音楽、映画の内容に対してやや辛口かなあ、という気もするのですが、担当してるのがデンマークの現代作曲家Nørgårdというヒト(正しく表示できますかね)。名前の読み方は「ノアゴー」でよろしいのですかねえ???10年以上前に買った弦楽合奏のCDに、本作の音楽が一部収録されていたことに、さっき気づいた(笑)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-03-22 22:27:11)
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