処女の生血 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > 処女の生血
 > 鱗歌さんのレビュー
処女の生血 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 処女の生血
製作国,
上映時間103分
ジャンルドラマ,ホラー,サスペンス,エロティック
レビュー情報
《ネタバレ》 またも出ました、「アンディ・ウォーホル・プレゼンツ」のクレジット。どうせ全然、プレゼンツなんぞしとらんのだろう、とタカをくくっていると、更なる衝撃が我々を襲う、それは「出演:ヴィットリオ・デ・シーカ」というクレジット。どうせ、騙されて出演させられたのだろう、とタカをくくっていると、いやこれが意外にノリノリの演技で、満更でも無さそう? さて、前回の『悪魔のはらわた』がフランケンシュタインものだったので、必然的に(と言ってよいのかどうか)今回はドラキュラもの。オリジナルのネタは無いのかよ、と突っ込んではイケナイ。十分、オリジナルな内容(勿論、良い意味ではありません)。例によってウド・キアが演じている、主人公のドラキュラ伯爵。時代も流れ、世知辛い現代、どこに行っても処女がいない、血が吸えない、ああもう駄目。と、いきなり泣き事をのたまい、何とも気が滅入る。で、目をつけたのがデ・シーカ公爵の美人(かなあ?)四姉妹。処女であれば結婚して連れ帰り・・・と行きたいところだったが、実は次女と三女はドスケベで、ムキムキ絶倫男(何故か共産主義者)と3Pにふける毎日。そうとは知らずに血を吸ってしまい、食あたりを起して苦しむドラキュラ。というアホ過ぎるお話なんだけど、雰囲気はあくまで大真面目のゴシックホラー。次女、三女と、一度ならず二度までも食中毒に苦しむあたり、情けないというか、ダラシないというか。いやそれを超えて、何だかドラキュラが気の毒にすらなってくる。早く医者に診てもらえよ。でまあ、さすがにうら若き(ホントに若いの?)四女ばかりは処女のはず!と思ってたら、ドラキュラの正体を見抜き事態を察知したのが例の絶倫コミュニスト、彼女を助けるのかと思いきや、「処女のままでは危険だ!」と早速ゴーカンしてしまう(どうやらココも笑う場面ではなくって、あくまで真面目なホラーらしい)。可哀そうなドラキュラ。クライマックスに至っては、絶倫男が斧を振り回してドラキュラを追い回すという、ホラーにあるまじき展開。バラバラに解体され身動きがとれなくなっても、さすがはドラキュラ、とりあえずなかなか死なない。それがかえって、情けないというか、ダラシないというか。実に哀れ。まるで大悪獣ギロンに解体される宇宙ギャオスのような最期でありましたとさ。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-16 23:10:30)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-24犯罪王リコ8レビュー7.50点
2024-11-23まむしの兄弟 二人合わせて30犯8レビュー8.00点
2024-11-23がんばれ!!タブチくん!! あゝツッパリ人生7レビュー4.42点
2024-11-23ザッツ・エンタテインメントPART27レビュー7.66点
2024-11-23LOOPER/ルーパー6レビュー5.93点
2024-11-17導火線 FLASH POINT5レビュー6.42点
2024-11-17スプライス6レビュー5.08点
2024-11-16美女と野獣(1991)7レビュー7.06点
2024-11-10CURED キュアード8レビュー6.60点
2024-11-04バンブルビー8レビュー7.33点
処女の生血のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS