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東博士の妻を救いたいと言う思いが引き起こした悪夢。監督は別に反戦そのものを言いたかったのではなくて、人はエゴや、身勝手さだけで行動しても誰かを救う事はできず、許しあわなければ決して幸せになれないと言う事を表現したかったのかなと思います。残念ながら主人公も最後までこの事に気付かず、戦いの果て爆死してようやく理解するのですが、その結末に「希望」を意味づけた所には無理があり過ぎで、シナリオ的に惜しいし、「イデオン」を連想せずにはいられない所と感じました。
映像はいろいろとアラは見えましたが、頑張っていたと思います。こちらは「デューン」っぽいなと感じました。 一部で激しく拒絶されるのは、この内容をキャシャーンでやってしまったところにあると思うのですが、昔好きだったからと言って、その映像化に特定個人の思想を詰め込むとそりゃ否定もされるでしょう。エンタテイメントとメッセージを上手くミックスさせられなかった点や、中盤以降の舞台上の決めポーズと台詞の連続と言う演出をしてしまった所に未熟さ、表現方法の消化不良を感じます。 ま、素材を高尚にし過ぎて失敗した「ファイナルファンタジー」よりはぜんぜんマシって事で。比べる対象かって?(笑) 【nazu】さん 6点(2004-05-08 00:14:59)
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