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《ネタバレ》 観ているとシャッター・アイランドの閉鎖空間に主人公テディと共に呑まれそうな感覚になります。時折、挿入されるテディの内面が映し出され、深い迷宮に入るような感覚は嫌いではありません。正直、『つまらない』という言葉も出るほど退屈と感じた所もありました。後半で真相が分かりますが自ら犯した罪を思い起こし、何とか折り合いを付けようとした主人公の結末はどう感じていいか分からないモヤモヤした余韻を残します。一度、観ただけではこの映画をどう捉えたらいいか私にはまるで整理が出来ませんでした。ただ『あと何回か観てもいいな』と思わせる役者陣の演技とシャッター・アイランドのあの不気味で美しい雰囲気は見事でしたので、この映画に対する評価は今の所、『保留』という事にします。これは余談になりますが、この映画用に宣伝された謎解きキャンペーンや両方とも同じ長さの線図とか予告や映画の前に強調していましたが結局、これが本編を観るに当たってジャマになっているのではないかと思いました。だって謎解きとは言っているけど、あくまでも表面的なもので本筋は主人公のテディが孤島『シャッター・アイランド』を巡り自分の内面世界に向き合って答えを見つける話だと思うので、この宣伝方法はやたら謎解きミステリーものだよと煽りイメージを強調し、そのつもりで観たら肩透かしを食らうと思います。観終わった後でつくづく、うっとうしい的外れな宣伝だと思いました・・つうかスコセッシや関係者に失礼だろ!
【まりん】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-11 15:18:05)
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