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《ネタバレ》 まさにレオス・カラックス版の「Takeshi's」。「Takeshi's」も好きだけど、完成度で言えば「ホーリー・モーターズ」のほうに軍配が上がる・・・かなあ。行く先々で色々な人間を演じて行く摩訶不思議な物語。印象に残っている場面は、CGのモーションキャプチャースタジオ。光のセンサーを全身に付けた状態で、ぬめぬめタコ女と交わるシーンが強烈。次第に人物のシルエットが見えなくなって、光センサーだけが蠢いている様子が異様でした。CGクリエーターだったら絶対にやらないような発想であり映像です。これも「演じる」という行為なんだな。そしてラスト。その日の「アポ」をすべて終えて停車場に戻ると、なんとそこには他のリムジンの行列が!ちょっとこの場面で鼻水が出そうになりました。主人公以外にも、毎日を「演じる」ことで暮らしている人がこんなにいるとは・・・。とどめに、そのリムジンたちまで会話し始めます。リムジンでさえ、リムジンであることを演じていたのか・・・。
【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-06-06 01:22:40)
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