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デヴィッドフィンチャーの「ゲーム」みたいな映画なのかな、と思ったらそれも違いましたね(笑)
松本人志の映画は基本的に好きで、ネットで見てると「何もそこまで言わんでも」というくらい酷評されてるので、むしろ擁護したいくらいでした。しかしさすがにこれはキツい・・・。 全体的にはアイデア勝負ばかりで、素人目に見ても表現力が弱いような気がします。同じ内容でももっと演出力がある人が撮れば、いい意味で「賛否両論」が出る映画になったんじゃないかなあ。セルフ突っ込みも正直痛々しいです。一昔前のギャグ漫画を見てるような気まずさがありました。 監督本人が登場するシーンは、良くも悪くも松本人志のエンターテイメント感が現れてて面白いです。お互い同意の上でプレイしてるんだから、文句言うな、と・・・。ネット上で、見もしないで嘲笑してるだけの書き込みが垂れ流されている現状への怒りのようにも感じます。かなり卑怯な作品ですが、「卑怯な観客」への反撃するための映画なんでしょうか。 「分かるヤツにだけ分かればいい」タイプだと思いますが、この作品は「分かるヤツ」すら蔑ろにする作品です。振り回されっぱなしで、なんだか見てて疲れるし悲しくなる映画でした。 最近、映画愛を全面に押し出す娯楽作に夢中になっていたせいか、その落差も個人的にキツかったです。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 2点(2013-10-08 01:06:26)
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