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香港映画特有の馬鹿っぽさで幕を開けつつも、演出は終始シリアスで、話も仏教的死生観に基づいた湿っぽい方向に流れていく。ノワール系の監督二人では、ツイ・ハークみたいに馬鹿に徹しきれなかったんでしょうか。それに大スター・アンディ・ラウの扱いに負けない位、アジアの聖女・セシリア・チャンの扱いも酷いゾ(彼女のダミ声は益々磨きがかかってきたなぁ…)。ところで、「自らの業は自らにはね返る、よって憎悪の連鎖は断ち切らねばならない」というクライマックスの展開は、現在の世界情勢を表してるのかもしれません。そう考えると、信仰を捨て不必要に筋肉をまとった「大きい人」という名の主人公は、マッチョなアメリカの象徴。大きい人が筋肉を脱ぎ捨てた時、本物の平安が訪れるのです。深読みし過ぎの5点献上。
【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-26 00:05:30)(良:2票)
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