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姉妹にとっての「ターニング・ポイント」を、それぞれがロンドンへの「帰宅」とドイツへの「演奏旅行」に別れる朝に定めた、「ほんとうの愛と喝采の日々」。まず姉の視点で物語を進め、そこに欠落した「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」という謎で引っ張る巧みな構成で、愛を得る為に才能を開花させ、才能の為に愛を得られなかった女の、哀しく皮肉な生涯が描かれていく。動きの少ない題材だからか、カメラの方が動き(回り)過ぎるのが玉に瑕ですけど、ジャクリーヌの主観映像・音響等も凝っていて、彼女の孤独は充分伝わってきます。それにしても時代が違うんでしょうか、既に一流の音楽家だったジャクリーヌに付き人もつかず、言葉も通じない外国での演奏に一人で出されて、孤独に苛まれていたというのには大変驚きました。という訳で、7点献上。
【sayzin】さん 7点(2004-10-05 00:16:10)
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