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レビュー情報
映画自体は紛れもないクリント・イーストウッド作品として仕上がってますが、テーマ的にはスティーブン・スピルバーグ作品として、「ミュンヘン」と同じ反「対テロ戦争」に主眼が置かれてます。戦時下に於ける国家の嘘と、その犠牲となる国民(兵士やその家族)という構図は、正にブッシュ政権下のアメリカの姿そのまま(その不信感が今回の選挙結果に現れている)。従って骨太の問題作としての風格は備えてますけど、話が散漫に感じられて、個人的には有名な写真(私には「写真」より「モニュメント」の印象の方が強い)の裏に隠された知られざるエピソードを勉強しただけで終わってしまいました。これは現代のシーンをカットするだけで大分すっきりすると思います(そうなると「父親たちの」星条旗じゃなくなっちゃいますけど…)。あと、本作の硫黄島戦はその背景でしかないので、「硫黄島からの手紙」はあくまでも日本向けの「おまけ」という位置づけだと思います、6点献上。
【sayzin】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-11-30 00:07:59)
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