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水島の旅は正に地獄巡りであり、それ自体が並の僧侶をも超えた厳しい修行。彼が「供養」を決心するのも自然の成り行きです。個人的には、その過程はもう少し丁寧に描写した方が良かったと思いましたが、東南アジア系に見える中井貴一やインテリに見える石坂浩二は適役だったと思います。私が一番感動したのは、イギリス兵の納骨堂で隊長が日本の骨壷を見つけたシーンと、水島の奏でる「仰げば尊し」。オリジナルは未見なので何とも言えませんが、本人がわざわざリメイクしたということは、市川崑自身は旧作より新作の方が優れてると考えていたのではないでしょうか(まさかオリジナルより劣ったもので満足するとも思えませんし…)。日本的ファンタジー映画としては完成度の高い作品だと思いますよ、7点献上。
【sayzin】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-09-24 00:06:18)
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