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話は凄く面白かった。でも、これは映画じゃない。この手法は「舞台的」と形容されますけど、見た目は舞台劇と言うよりもそのリハーサルみたいだし、仕上がりは舞台のリハーサルよりも小説に近い(空間を極端に抽象化して観る者の想像力に委ねるというのは、ほとんど小説)。演劇空間から全てを廃すと、そこに残るのは役者のパフォーマンスだけなのに、ラース・フォン・トリアーが担ぐカメラは全くそれを捉えてない。ストーリーを語るのも、状況を克明に解説する皮肉交じりの三人称ナレーションだけで、演者は挿絵扱い。これは、いわゆるサウンド・ノベルの世界です。それにしてもこの人、言い出しっぺのクセしてヘンテコリンな作品ばっか撮って、何で「ドグマ映画」を全然撮らないの?(ま、ドグマ映画もヘンテコリンですけど…)
【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 0点(2005-10-14 00:11:51)
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