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作品としては悪い作品じゃないと思うけど、どうも読み取るのが難しかった。ユダヤに関しての問題が世界のあちらこちらであるのは知っていても、アメリカでも問題がある(あった?)とは知らなかったし。確かに就職できない、ホテルに入れない等の不当な扱い、さらに罵倒だったり・・・その差別を訴え、ユダヤ人差別に一石を投じた作品だとは思う。しかし、なぜそのような差別が行われるのか、その理由の掘り下げが希薄な感があった。差別がなくなるに越した事はないだろう。しかし、物事には様々な側面がある。その背景も分からないと共感もし辛い。なんだか子供の喧嘩を理由も聞かずに「喧嘩をやめなさい」と仲裁しているような感じ。それは場をいさめただけで問題の解決にはならない。そんなことでは子供は喧嘩はやめても分かり合うことはできないだろう。この作品もそんな片方の側面に"蓋をしてしまった"ような感が否めない。社会性を持った作品にしては奇麗事が過ぎたかも。ただ、当時としては問題提起にはなったんだろうし、そういう意味じゃアカデミー賞もありなのかな?まあ半世紀以上も前の作品だし、その背景を知らないとやっぱり評価は難しいかも。
【智】さん 5点(2003-09-23 16:55:22)
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