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《ネタバレ》 狂言回しである竹内がちょっと目立ってしまい、肝心の他の実在の人物の造詣描写が物足りないし、やや子供向け・コメディー的なのも難点ではある。が、プロジェクトメンバーが契約切れで次々とリリースされるとか、途中で死んでしまうとか、志半ばでプロジェクトの終了を見る事なくメンバーが居なくなっていくシビアな面も垣間見えたのはよかった。また、映画ではわかりやすく「はやぶさ」が自らしゃべり映像的に動くのだが、実際の現場では「はやぶさ」の姿は見る事はできず、モニターの数字で一喜一憂する人間の想像力(モニターの数字を疑う事もなく信じる力)には科学者の狂気にも近い信念を感じた。ただし、終盤に冷静な判断をしてきた技術者である川口淳一郎が「神頼み」したのも事実なようで、科学技術のプロジェクトであっても、こうなってしまう事の良くも悪くも日本人らしさも感じられた。
自分は宇宙開発に予算をかける事には反対の立場ではあるが、100万の部品を作るカネがなくて自分で作るというのはいかがなものか。限られた全体予算の中で、もうちょっとうまく遣り繰りできないものか?直接費と間接費等々宇宙開発における予算管理のあり方に疑問を投げかける作品でもあった。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-03 11:03:58)
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