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《ネタバレ》 北朝鮮の映画というだけで、怪獣映画と言えど「プロバガンダ臭」のするコテコテでイビツな作品なんじゃねぇ?と危惧しながら観ていましたが、それなりに楽しめてしまった。橋本真也似の主人公がチョイ濃い目のメイクで頑張っている姿にも楽しめた.
プルガサリの造形の秀逸さや特撮の細部にわたったこだわりも素晴らしく、怪獣映画の水準も程なくクリア出来ていたと思う。特有の勧善懲悪さも、充分な達成感。突飛とも言える怪獣誕生シーンや鉄火状態なプルガサリ、珍妙女祈祷師集団、ガキの使い状態な軍隊&将軍様等、諸々の何でもアリ感は、馬鹿馬鹿し過ぎて笑っちゃいましたが。しかしラストシーンには権力者、民衆、そしてなにより人間そのもののエゴによる悲哀すら感じる。民衆が飢え権力者が肥えるという図式は、生憎ながら過去の侵略国に対するメッセージというより現在の北朝鮮に対する遅すぎる警鐘とも、言えますが。…あぁ、蛇足ながら「ウルトラマンタロウ」に出てきたモットクレロンっていうビタミンで大きくなる怪獣を思い出してしまったのは、私だけかの? 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-04 03:06:50)
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