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《ネタバレ》 戦争(戦場)の残虐さや恐怖感をあまり描かず、人間が壊れていく様を描いているこの作品によりいっそう戦争に対する恐怖を感じました。前半の海兵のマインド・コントロールとも言っても過言ではない訓練模様、その訓練で壊れていく海兵隊。銃に名前を付け褒め称えながら銃を磨くパイルの姿、そして前半のラスト。後半は戦場に移り、ベトナムの悲惨な状況を描いている。ヘリから逃げ回る村人にひたすら銃を撃ち続け誇らしげに語る兵士やその他の兵士の奇怪とも言える行動(戦場ではこれが当たり前なのだろうが・・・)そして、後半のラストに銃撃兵を殺してしまうジョーカー・・・。誰もが戦争に関わってしまうと、自我を失ってしまうのであろうか・・・。以前にTVでベトナム戦争に関わらず戦場へ行った兵士の多くがその後精神的異常を持ち、自殺する者が多くいるといった放送を観たことがある。キューブリックはこの作品で戦争を繰り返す人類のバカさを描きたかったのだと思う。
【MINI1000】さん 7点(2004-01-25 14:08:11)
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