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マトリックスをDVDで観る前に、これを映画館で観たせいか、映像面での衝撃度はこちらの方が上でした。一般には、逆の評価なんですね。分析すると、映画内世界は(1)映画内現実、(2)ゲーム「アヴァロン」のフィールド、(3)class-realの3層から成っています。ストーリーを簡単にいえば、「世界1から世界2を通して世界3に至る」というもの。映画の描写では、世界1も非現実であることがほのめかされていますが、世界3も、存在するためには大量のデータを必要とするシミュレーション領域とされています(世界3=マトリックス?)。確かに、class-realは仮想世界であることが判明するのですが、世界3がそれまでの世界1及び世界2とは異なり、あまりに鮮やかに描写されているため、世界3=現実界(real-field)のように思えます。ここからは、現実界もプログラムされたものに過ぎないかもしれない、というイメージが得られます(ビューティフルドリーマー?)。それを作者が意図したかどうかは分かりませんが。で、結局のところ、ラストなんかはよく分からなかったのですが、メタフィクションっぽい物語構造と、迫力ある戦闘シーンに圧倒されました。しかし、実は、この映画で一番スゴイのは、川井憲次の音楽ですよね。未だに、アヴァロンで使われた楽曲をTVで聴かない日は無いんじゃないかっていうくらい、広く使われてます。
【山の木屑】さん 8点(2003-06-18 22:19:42)(良:3票)
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