| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 1作目を凌駕するできばえ。完結編が持ち越しになった点にはあざとい商業主義を感じるが,結果的にはシリーズの楽しみが増加したように思う(エヴァンゲリオンの時のように)。 本作では私怨を晴らすために行動していたように見えるスミス(すでにエージェントではない)が,予告編を見る限り,実は重要な役割を果たすことになるようである。ここから察するに,次作ではスミスというシステムのバグを利用してネオがシステムの外に出るのではないだろうか。システム内部にいる限り,システムによって決定づけられた行動しかできないのであれば,第3の道をひらくためにはシステムの外に出るしかない。その手段としてスミスを利用する,と考えるわけである。しかし,レボリューションズでは,この発想を遙かに超える作品を観させてもらえることを期待する。 モーフィアスよりも重要な役柄の人物が登場する割に,ローレンス・フッシュバーンよりも存在感のある役者が登場していないことが,この映画の欠点であろう。特に,アーキテクチャーの「口先だけの男」的な軽さはいただけない。これは演出の問題かもしれないが。 最後に。ベインにはスミスのプログラムが憑依しているという明白な事実にすら気づかずにぼんやりと鑑賞している観客には観る価値のない映画であろう。この映画で本シリーズの表面的な(単に話題作だからという理由で映画館に蝟集する)ファンが一掃され,レボリューションズを快適に鑑賞できることを願う。
【山の木屑】さん 9点(2003-10-31 10:45:16)
山の木屑 さんの 最近のクチコミ・感想
|