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ナウシカは物凄い人ですね。いや、人を超えた存在。そして怖い。自然愛に満ちているがゆえに、人と蟲とを同列に扱う。正に神の目線。自然に歯向かうのが人間側なら、ナウシカの向かう先は人間と相容れない。人間の愚かさ、弱さを認めない、そんな怖さがある。谷を全滅させるかもしれない植物を育てたり、王蟲を飼おうとしたり、そんなとこからも見て取れる。原作はそんなナウシカだからこそ救世主たりえる退廃した世界観が漂ってる。ユパ、アスベル、クシャナら理解者が神ナウシカと人間の間をとりもつ、そんな印象。ただ映画版はマイルドになってるね。ナウシカは自然を愛する、心優しい少女の印象。世界観も綺麗な映像だからか、やすらぐ感じの心地よいもの。退廃の中にも希望が見え隠れする、いい映画ですね。ただ巨神兵がただの殺戮マシーンと化してるのが残念。ラピュタのロボット兵に劣らない、すばらしいキャラだけにね。
【たつのり】さん 9点(2003-09-02 04:19:57)
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