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《ネタバレ》 この映画は封切り当時に観てから何度か白黒テレビ時代にも放映されたけれどDVDを借りられたのは最近になってからです。映画の作成当時にも予算がなくて模型とかなかなか揃わなかったとの話題になっていました。(撮影の開始は泳ぐシーンからだったらしい。)モノクロですから模型も安くあげたのだろうけれど、模型と波との関係などいかにもチープです。艦の大きさを表現するのに士官室での談話を用いているところなどもそのためです。しかし戦闘シーンの後のほうで主砲が火を噴く場面には目が点になりました。水圧による制御での装弾と旋回を行う主砲は数度という僅かな傾斜でも動作できなくなるし、艦長が傾斜復元不能の報告で作戦中止・総員上部甲板の指令を行ったのも移動する砲台としての役目が終わったことを認識したためです。機銃などの形状が「男達の...」における実物での考証に比べて全く異なっているのも占領下で資料が接収された事情から仕方ないでしょう。配役は豪華だし、占領下で皆が口をつぐんでいた中での唯一の資料だった原作に忠実に作られた作品として評価しなければなりません。
【たいほう】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-11-10 00:15:16)
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