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《ネタバレ》 ゴジラの前二作と違いカラーを意識した作りです。最初の炭鉱でのいさかいによる殺人事件と思われていたのが、電話をかけようとして襲われるシーンとかの姿を見せない前の怖さが電灯の光の中でうまく映えています。そして青空に飛行機雲で描かれるシーン(なぜ翼を煽って飛ぶラドンが超音速を出せるかなんて突っ込みは無しにして)、阿蘇で駆け落ちの男女を襲うシーンは姿は全く見せずに女性のスカートだけで表現する構図とかもカラーの効果を生かしています。卵が孵化するシーンでひよこ(?)のラドンがあの殺人ヤゴをみみずかなにかのように食べるシーンでの大きさの表現とかもユーモラスで面白い。しかし福岡の中心街(以前は大相撲が興行されたスポーツセンター、現在はガラス張りのショッピングビル)を壊したり、西海橋を破壊したりの部分ではやはりあらが目立ち過ぎです。ゴジラなどに比較して撃たれ弱いのは、元々この種の翼竜が軽量化への進化と膜でできた翼は鳥の羽毛に比べて冗長性がないのでちょっとした傷が命取りになるもので仕方ないです。最後はやはり違う時代に現れた運命の哀れさを誘うものになってしまいます。
【たいほう】さん 7点(2005-02-14 15:13:19)
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