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《ネタバレ》 芥川賞受賞作と言うことで原作を読んでから何十年も過ぎてしまっていたから時代ははっきり覚えていなかったけれど,昭和30年代初期が舞台なんですね。ヒロインが子供の当時は特飲街の射的屋の娘で,それでも父親の優しさを受け継いでの素直さを奇麗に表現しています。戦災で焼けてしまってからの深川・木場の光景ですが今では全く失われた東京の風景が残っている貴重な映像です。浅草の様子も現在とは全く違ったものとして残されているだけでもこの映画の価値があります。原作者の自伝的小説とのことだったのですが最近の風潮ではこの種の表現はフィクションであっても困難になってきているので内容の古さなど抜きにしても一見に値する(もちろん栗原嬢の胸も合せて)映画でした。
【たいほう】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-07 17:18:02)
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