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《ネタバレ》 映画の途中で一瞬でも客観的に主人公を見ることをしたら、ガラガラと映画自体が崩れ去ってゆく映画。客観的に眺めるとただの利己主義者の病院ジャックで、主人公に感情移入できるどころか、偽善的な人格に反吐がでます。ER立てこもり中にそのERに受診できずに手遅れになって死んだ患者がいた可能性もあります。では、一瞬でも客観的に主人公を見させないぞというテクニックがあるかと言えば、そんなテクニックもないばかりか、心臓外科医が瀕死の腹部外傷患者をろくに医療者がいない状況の手術で救命したり、人質の仲間割れ、狙撃の失敗、ドナーのタイミング良い出現、銃の不発と、ご都合主義も満載。「『保険に入れない低所得者が病院に立てこもり、家族の高額医療の要求をしています』という事件が全米各地の病院で起こっている」というニュースが流されるラストだったら、少しは面白かったでしょうが。国民皆保険制度でないのは米国の国家方針だし、それが悪いシステムだとしても、偽善的利己主義者が英雄然とするのは別次元だと思います。やっぱり、犯した罪の大きさはそれなりに描かなくちゃ。
【ダルコダヒルコ】さん [地上波(吹替)] 3点(2009-05-10 17:19:04)
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