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《ネタバレ》 冒頭から東南アジアに売りつけたいんだろうなぁ、って感じの大多数の日本人が「誰これ?」状態のアジア各国の知らない人たちが、これでもか!これでもか!とカッコつけた風の絵面でグイグイ出てくる。いつまで待ってもルパンはおろか一味の活躍が見られない。誰もが「止めておけ」としか思わない実写化にもかかわらず、無駄な外国人のねじ込みで更に可哀想な出来になっている。なんで無難に一味の活躍を描こうとしないのか理解に苦しむ。ところどころ、他の国の言葉を喋ってると思われる口の動きにもかかわらず、ルパン一味も外人も全員が日本語に吹き替えられてる辺りもセンスの無さが増していた。英語にしろタイ語にしろ実際に役者に喋らせているなら、そのまま使えば作品としてのグローバル感も増すしキャラも深くなると思うんだけどね。原作やアニメのオマージュはやたらと誇張しているだけでスピード感もバランス感覚もなく、突っ込みどころ満載の寒々しいチープ感丸だしな展開を繰り返すばかりで、出来の悪い香港映画を観ているようだった。唯一ウケたのは目黒祐樹へのオマージュか。不二子の黒木メイサは何をするにも違和感しかなかったが、他のメンツはそれなりに出来ていて思ったよりはきちんとしていた。何よりも、誰もが及び腰になると思われる【ルパン三世】という大役に挑んだ小栗旬は良かったし拍手を送りたい。が、ルパンがちんけな盗賊集団に所属してたり、あまりにも色々と脚本や演出が酷くて、とんでもないモノを観てしまったという感じ。トドメに布袋寅泰の安いテーマ曲。ルパンと言えば誰もがあの曲が浮かぶってのにアレはなぁ。日テレに土下座してでもテーマ曲は使わせてもらわないと締りが悪いでしょうに。 まぁ関係者(特に脚本も兼ねたというプロデューサーの山本)は誰に向けて作っているのかよく考えた方がいい。役者が不憫でならなかったです。
【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 1点(2014-09-01 19:29:17)
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