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《ネタバレ》 期待してみなかったぶんやや点が甘めです。それに一応テレビドラマとしての採点でもあります。でも8点献上したかったのは、これはかなりさんまさんキャラに対して。正直芸人としても人間としても好きじゃなかったので、今回いきなり好きになれたのはかなり嬉しい驚きでした。
「僕はこんなことする為に生まれてきたんやないんです」という台詞を叫ばせるのは、まっとうな神経があるなら脚本家もそうとう勇気いったと思います。(いや、がんがんの平和主義の人なら全然いらなかったかも)だって戦争中でしょ。兵士として戦いに参加してるなら、国とか家族を守るのが第一義というのが大前提なわけで、個人が何のためにうまれてきたとか言ってる場所じゃないわけです、戦場は。沖縄戦は、日本軍としては綺麗な戦い方ではなかったけど、米軍のした事も凄絶を極めた。その描き方のバランスはどうなの。という疑問はこの作品にシビアについて回るでしょうが、私はあえて、笑いばかりとってしまいまで「国と家族を実力で守らず」「個人としてヒトゴロシはしたくないを貫いた」非現実的な父ちゃんの描き方を肯定します。この作品全体は、父親が菩薩のような頑固者という非現実感の中に込められた祈りによって成り立っている。現実がどうとかいうより、私は「祈り」をテーマにした作品として捕らえましたんで、その方向に向けて何者かに祈り続けたい思いで一杯なのです。 【あにさきすR】さん [地上波(邦画)] 8点(2006-08-14 01:40:29)
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