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《ネタバレ》 これはいかがなものでございましょう・・・。私は原作のシステマティックな謀略合戦やロジスティックを重視した討入計画・戦闘方法・後方支援体制などといった部分に魅力を感じ、興奮して一気に読破しました。ところが映画においてはプロフェッショナル同志の丁々発止の心理戦や政治上駆け引きなどの緊迫感が微塵も感じられませんでした。山のような期待感を伴って劇場に足を運んだ私は、とても寂しい思いとともに家路についたことを思い出します。高倉健さんをはじめとする登場人物全般の科白が聞き取りにくく、夜間シーンも必要以上に暗くて人物が見分けられず、健さんと宮沢りえのカップルに説得力が感じられず、色部役の中井貴一さんの老けメイクが似合わずコントのように見え、米沢藩随一の切れ者色部がどうしてもお間抜け侍にしか見えない・・・どこかいいところを見つけようと努力をしてみたのですが、どうしても同時期に製作された深作欣治さんの「忠臣蔵外伝 四谷怪談」と比較して辛い評価になってしまいます。例え高岡早紀のたわわな乳というサービス点を除外しても、高倉・内蔵助よりも津川・内蔵助の方に軍配を上げたいと思います。
【ぶくぶく】さん 5点(2005-03-17 15:11:33)
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