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冒頭のヘリの映像から圧倒されっぱなしになってしまった。それほどこの映画には魔力があるということだろうか。それはやはり、皆さんが書かれているように宗教の退廃、人間生活の墜落といったテーマをリアルな描写とフェリーニの精神世界の幻想の映像化という対比する二つの映像表現によって強烈に描いている点にあると思った。ニーノ・ロータの切ない音楽、そして、マルチェロ・マストロヤンニの無鉄砲で華のある演技がこの世界の創造に最大の貢献をしていると感じた。 それに、「甘い生活」という題名自体が皮肉たっぷりだ。甘くない、逆に辛いと感じてしまう。 フェリーニは「私は映画だ。」と言っていたがまさしくその通りだと思わせてしまう大傑作だと素直に思う。
【たましろ】さん 10点(2004-01-07 19:46:39)(良:1票)
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