ゴジラVSキングギドラ の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > コ行
 > ゴジラVSキングギドラ
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
ゴジラVSキングギドラ の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゴジラVSキングギドラ
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1991-12-14
ジャンルSF,アドベンチャー,戦争もの,シリーズもの,特撮もの,モンスター映画
レビュー情報
(高笑いw)
それで勝ったつもりか!
我々は、コンピューターもキングギドラももう要らない!
代わりにゴジラが我々の目的を達してくれる。
核兵器の信奉者どもが復活させたゴジラによって、20世紀のニッポンは叩き潰されるだろう!


というチャック・ウィルソンのセリフの物真似を仲間内での飲み会の鉄板ネタにしている奴が他にいるだろうか。いるわけがない。
「VSビオランテ」に続き、自分が子供の頃のタイムリーなゴジラ映画として、今作への愛着も極めて高い。

チープな未来人設定、強引なタイムパラドックス展開に対してイチャモンをつける人も多いようだが、それはこの映画の本質を分かっていない。

今作で初めてタイトルにもその名が冠された“キングギドラ”が登場するゴジラ映画である以上、チープなSF描写は何を置いても必要不可欠な要素であり、作品全体から醸し出される“B級感”こそが、ゴジラ映画もとい“キングギドラ映画”の味わい深い「伝統」なのだ。

そして、このゴジラの最大のライバルとも言える宇宙怪獣の特性として、常に“誰かに操られる”ということも外すわけにはいかない。
過去の登場作においても、キングギドラは常に金星人やらX星人やらに操られてきた。その絶対不可欠な性質を、今作はストーリーに合わせて巧く利用している。
中盤では謎の未来人に操られ、クライマックスでは“メカキングギドラ”となり文字通り操作(操縦)される。

「三大怪獣 地球最大の決戦」のキングギドラ初登場シーンを彷彿とさせるメカキングギドラの帰還シーンなど、まさしく“キングギドラ愛”に溢れたゴジラ映画だと言える。

前作ではスーパーX2のオペレーター役という完全な脇役だった豊原功補が主人公に抜擢され、決してゴジラ映画の主人公らしくない軽妙な存在感を見せてくれたり、冒頭のセリフを堂々と言い放つチャック・ウィルソンをはじめ外タレの何とも言えないパフォーマンスがクセになったりと、キャストも色々な意味で特徴的で良い。

特に、新堂会長を演じた土屋嘉男がたまらない。往年の東宝特撮映画には欠かせなかった名優の久々のゴジラ映画復帰には、それだけで涙ものだったファンも多いはずだ。
新堂会長が一人ゴジラと対峙する最期の場面は、今作のみならず、ゴジラ映画屈指の名シーンだろう。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 9点(2003-09-29 12:42:57)(良:1票)
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-14映画『からかい上手の高木さん』6レビュー6.00点
名探偵コナン 紺青の拳2レビュー4.45点
2024-04-09デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション[前章]9レビュー7.50点
2024-03-31オッペンハイマー9レビュー6.40点
2024-03-24DUNE デューン/砂の惑星 PART27レビュー6.50点
2024-03-10アルキメデスの大戦8レビュー6.60点
2024-03-02アラジン(2019)7レビュー7.24点
2024-02-24マーベルズ6レビュー4.87点
2024-02-23別れる決心9レビュー8.66点
2024-02-12かがみの孤城6レビュー7.53点
ゴジラVSキングギドラのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS