| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 病院にあるのは規律と抑えられた楽しみ。毎日彼等の興奮を抑える薬を投与される。その中で彼等は小さな楽しみを見つけ、彼等自身がその待遇に納得してしまっている。そこにマクマーフィが登場する。病院側にとっては彼は問題児だ。しかし彼は病院にいる仲間達に人間本来の笑い・楽しみ方・自由を教えようとする。最初は戸惑っていた仲間達も次第に彼を好きになり、自分の意見を言えるようになっていく。その豪快でありながら優しい彼の姿を、婦長は羨ましくもあったのではないだろうか。最後に問題を犯したマクマーフィは廃人にされた。もうその姿はマクマーフィではなく、彼の人間としての美しさ・個性が全てなくなってしまっていた。その姿を見たチーフは、最後までマクマフィを1人の自由奔放で心優しい豪快な男でいさせてあげる為に彼を窒息死させる。私には痛いほど気持ちが理解できた。あの廃人はもうマクマーフィではないのだから。。最後にチーフはマクマーフィが計画していたあの『でっかい物』で窓をぶち壊す脱出を選択する。マクマーフィの意思をついだ立派で豪快で友を思いやる友情を込めた脱出法を選んだ彼の姿が最高だ。本当に素晴らしい映画だ。。
【エルビス】さん 10点(2003-11-12 15:06:49)
エルビス さんの 最近のクチコミ・感想
|