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《ネタバレ》 うーん・・・、俺がこのシリーズに求めてるのはそういうホラーじゃないんだよなあ・・・。今回も恐怖感より嫌悪感のみ勝ってしまった作品。
「悪魔のいけにえ」は、湿度が高くムシムシするようなテキサスの荒れ果てた地で、ある意味でユーモアセンスある鬼畜一家に、いつの間にか1人また1人と襲われていく恐怖だったのに、今回もそのユーモア部分が「マジ」過ぎてオリジナルの雰囲気を出せないでいます。 しかも「ビギニング」と書いといて、鬼畜一家とレザーフェイス誕生までの説明は最初の15分だけで、後は足止めくった若者グループを1人ずつ襲っていくいつもの展開で目新しさは無し。しかも例の事件の前を描いてるという時点で「どうせ全滅だろうな」と思って見るから、誰が助かるのか的なハラハラドキドキの期待感という意味での面白みも半減。続編を作る意味がそもそも感じられなかったと思います。リー・アーメイも20年経って未だに「フルメタル」のハートマン軍曹演じてるし芸が無さ過ぎですし・・・。しかも彼が出すぎてしまってるせいで主役であるはずのレザーフェイスも全然活きないし「悪魔のいけにえ」の持ってた怖さの本質からずれていってる気がしてなりません。 あと殺人描写もただグロいだけで怖さとは違う。トビー・フーパーのように、絶叫と恐怖の表情と電ノコの爆音だけで怖がらせるほうがよっぽど戦慄します。色々な意味で残念な映画でした。唯一のプラス点はオープニングの写真撮る時のフラッシュが消える時の音が同じ事。夕景の陽を撮影した引きの画も似てました。口直しに「悪魔のいけにえ」が観たくなりますし、改めてオリジナルの偉大さを痛感する作品です。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-10-08 02:13:37)
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