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とにかく、最初からクライマックス直前までにかけては、恐ろしく退屈な作品である。
中身自身、何がどうということの無い内容で、ただ牽引力となるのは、「カイザー・ソゼの正体」が誰かというただそれのみだ。 それすら、あまり魅力的な牽引力になっていないのは、恐らく、脚本と、カメラワークと編集のまずさの現れだろう。 とにかく編集がまずい。編集がまずいという事はシナリオのまずさの現れとも言えるので、どちらがどうとは言えないが、クライマックスまでのほとんどのシーンが回想シーンであるのに、ちゃんと編集を「キメていない」ために冗長的になり過ぎているのと、前後の時系列をうまく処理しきれていない。 これは本作の最大の致命傷である。 ただ、最後の見せ方だけは、素晴らしくうまい。 それのみである。 クライマックスのみ、絶品のうまさがある。 もう少しクライマックスまでを丁寧につないでいれば、トータル的にも素晴らしい作品に成り得たかもしれない。惜しい。 【あむ】さん 4点(2004-05-04 20:20:06)
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