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《ネタバレ》 昔のクリント・イーストウッドの映画同様、完全な悪人がいるからこそ主役が光る、というパターンがあまり頂けません。だからこの時のポール・ニューマンもまだ(やっぱり二枚目俳優だ、として)オスカーを受賞できなかったのですね。「許されざる者」のイーストウッドもほぼ同じだと思います。例えばハスラー2のフォレスト・ウィテカー(憎たらしいハスラー)やトム・クルーズの若さゆえ、くらいでないと私はその映画全体を好きになれません。最近はこの“極端さ”が減って良いですが、ただ当時これがまだ許されていた頃としては、始めの飲んだくれのシーンや女に騙される主人公など、ニューマンはやはり「新しい男」として演技も抑えていて(煙草の本数が多いせいで抑え過ぎて、何かクタッとしている風にも観えましたが)さすがでした。最終弁論のシーンがいかにも二枚目の見せ場という感じで、編集も少し残念です。
【teruhisa】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-16 12:31:43)
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