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レビュー情報
《ネタバレ》 原作は未読です。
一本の映画にいくつものエピソードがあります。それはさしずめ、一本の電車に何人もの物語があるように。それらがゆるゆるっと絡み合って一つに出来上がっています。 冒頭の別れ話のシーンで、ああこれちょっと苦手なやつだなーというのが正直なところでしたが、そこからDV彼氏の話、おばあちゃんと孫の話、おばさんグループの話、軍オタの話、などなどそれぞれ単体でも面白い話でした。一つひとつはなんでもないよくある話なのですが、それがそれぞれの電車の中での出会いで変わってくるという設定がなんとも夢があっていいですね。自分にもチラッと経験がありますが、電車という不特定多数の人間が集まる空間の中でこういうことがあってもいいんではないか、そう思える映画でした。 これは地域振興の面もある映画なんでしょうか。他の方のレビューを拝見するに、この近辺や兵庫県を出身とする方々を多くキャスティングしているようで。それは出演された方々も気合が入ったでしょうね。中谷美紀さんは違ったようですが、それにしても地域縛りがあったとは思えない豪華キャスト。孫役が芦田愛菜さんと気づくのにけっこうかかりました。個人的には小林駅に行ってみたくなりました。ただ、なんだか無理矢理感のある関西弁が少し気になりました。地元の人がたくさんいるんだし、あのへんはもっとなんとかならなかったのかな。よその方言をナチュラルに話すって、まあ難しいんでしょうね。 このところ映画をたくさん見るようになり、特にコロナ前の映画を見るとなんだか無性に懐かしく感じます。当時はこんなことになると思っていませんでしたが、コロナが蔓延しておちおち気軽に電車にも乗れない日々が続くと、こんなふうにひと駅一駅進むローカル路線の旅とかに出たくなりますね。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-07 18:57:47)
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