| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 『バクマン』実写アニメ製作バージョン、ですね、一言で言うと。
映画の監督というと、他者の原作を許諾を取って映画化する監督と、自分の作品を映像化する監督とがあると思うんですが、今回は後者のタイプ。その同タイプの監督二人が同じ放送時間の枠で成功を争う。監督は自分の世界を実現するために、視聴率・視聴者・スタッフ・売り込み方・会社の方針・本音と建前の壁などに悩まされます。 作品の産みの大変もさることながら、やはり大変なのはスタッフの統率というか統一性。この映画では「監督は自分の世界を具現化するためにおれらを使ってくれればいい」的なことをスタッフ自らが言ってくれるありがたーい世界ですが、当然のように現実ではそんなことあんまないでしょう。仕事に誇りがない人、誇りがありすぎて融通の効かない人、そのどっちでもない人など様々な人たちとチームを組んで一つの作品を作らないといけない。そんな大変さを見せてくれる映画でした。現実はこれよりひどかったりこれより楽だったりすることもあるでしょう。しかし漫画や映画などの芸術作品で、かつ商業作品を制作するにあたり、理想と現実のバランスを考える難しさというものを感じました。 個人的にはどっちのアニメもあんまり惹かれませんでしたが、どちらかと言うと『サウンドバック』のほうが面白そうでした。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-02-26 18:33:26)
TANTO さんの 最近のクチコミ・感想
|