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《ネタバレ》 多分、この映画の制作者は「愛」という語に、互いに相反するイメージが込められているという”当たり前”のことの意味をあまり良く考えないで映画を撮ってしまったのでしょう。人間の「俺は○○がしたいんだー」という”エゴ”は”共存”などと無縁です。矛盾しています。しかし、だからといってこの映画を「おぃ中学生かよ!」と笑い飛ばせるかというとそうではありません。恥ずかしながら、ラスト付近の回想シーン?ではちょっと考えてしまいました。支離滅裂で思考停止させられてしまう映画ではありましたが、よーく考えると誰もが軽い絶望感を覚えるのではないでしょうか・・・とにかく、この映画の監督さんは自分の主張を短い映像で表現する(「語る」)ことに長けていると思います。色彩感覚も赤とか緑とかがちりばめられ、まるでジャン・ピエール・ジュネ監督のようです。ナイーブな感性と映像感覚を武器に、これから映像のストーリーテリングの技術を覚え、これから少しでもいい映画を撮ってもらいたいです。発狂しそうになりましたが、最後には制作者を応援したくなる不思議?な映画でした。
【おしりはばとび】さん 4点(2004-11-11 23:24:58)
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