| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 60年代後半のハリウッドが舞台ということとシャロン・テートが登場するという予備知識だけで鑑賞。
ポランスキーとシャロン・テートが出てくるってことはあの事件のことも当然語られるわけで、観始めてすぐに夫妻はリックの隣人ということがわかるんです、もう最初から予感はするんですが、事件をどう絡めるのかそれが気になって気になって。 しかし、リックとクリフとシャロンの日常のエピソードがとりとめもなく続くわけです、クリフの元撮影所でのシーンではドキドキするもののあのオチだし。ディカプリオのメソメソキャラもよかったけど、ブラピ演じるクリフのキャラがいい意味で掴みどころがなくて魅力的だと感じる。 そしてラストの13分、なんと爽快だこと!!立ち上がって拍手喝采したかったですよ、2時間以上待たされましたしね。 「イングロリアス・バスターズ」の映画館のシーンに共通する爽快感でした。 やっぱりタランティーノは心得てるというか上手いなあ。血みどろのバイオレンスが不快ではないという類まれな才能を持った監督だと本気で思う。物語を作るのもほんとに上手いですね、シャロン・テートの事件は本当は前の住人を狙ったということですが、映画の中ではそれも承知だし、あの日のパーティに招待されていたけれど行かずに難を逃れたというマックイーンとブルース・リーも登場してる。あのラストの13分はタランティーノの思いが込められてるようにも感じます。 シャロン・テートの幸せそうな笑顔、屈託のない大らかそうな人柄を感じてやるせなくなってしまいました。 【envy】さん [映画館(字幕)] 10点(2019-09-05 23:23:01)
envy さんの 最近のクチコミ・感想
|