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ヒートでハートフルな映画を撮りたかったのだろう。でもなんだかキタナイ。汚物の汚さではなくて、雰囲気的にキチャナイ印象の映画だった。リンチの感性はうらぶれた街界隈がベースなのだと強く感じた。彼が今後表現しようとする何もかも、コレから発されるのだろう。オズ魔女やラブ・ミー・テンダーを歌う姿等は言葉通りのワイルドアットハートな世界。永遠のハードロックな憧れ。これがリンチの愛の表現。しかし、なんというか…。主人公以外はリンチワールド以外では出てこない住人達。リンチワールドは良くも悪くも妄想の世界。ファンはそれを十二分に了解して観ている。なのに、この主人公ニコラス・ケイジがその世界を許さない。知名度のある彼は一種のリアリズムだ。この違和感が、チグハグさがリンチワールドをだいなしにしている。でも他の役者でも別に観たいとは思わないな。
【夢の中】さん 4点(2004-01-10 02:40:06)
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