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冒頭の洗脳シーンはイマイチ退屈でしたが、以降は冷戦の最中で共産圏上映禁止措置はさもありなんといえる見応え充分の展開。シナトラは、意味不明だけど迫真の格闘シーン(指は大丈夫かと思ったら折れていたという)を見せるものの、物語上浮いていたジャネット・リーとの絡みも併せて、母と息子の引き立て役の感が。MIPアンジェラ・ランズベリーは、今、私が観ても血圧計が振り切れるどす黒さであり、息子(ローレンス・ハーヴェイ)のこれ以上無い哀れな姿と併せて、当時の観客の憎悪を一身に浴びていたのだと想像します。反共を声高に叫ぶ者の正体を見るのは、映画の絵空事でないものを感じた秀作です。
【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-05-19 23:47:02)
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