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《ネタバレ》 桃太郎侍や水戸黄門を楽しめるかどうかがこの映画を楽しむ試金石。日本の文化に馴染んでいない外国人なら、「ひと~つ人世の生血を啜り~」と主役が能書きをたれてるすきに、刺客達がバサーっ、ドピューと主役を斬り捨てないのが不思議でならないでしょきっと。実は、畏れ多くも主役が啖呵を切っている間、時間は止まっている。仮面ライダーの変身然り。それがお約束、ジャパニーズルールなのだ。だから一刻の猶予もない時間との戦いの最中、思い出話に興じたり、青年の主張を説いたり、悠長にプロポーズまでしてのけるのは不謹慎では断じてない。その間、時間は1秒も経過していないのだから。(もちろん、これは主役だけの特権だ)このルールを弁えてさえいれば、「スピード」や「ダイハード」と同等のスピード感がこの映画にも隠されているのだ!等と気を取り直し、あくまでポジティブにこの映画を楽しむことができた自分に、日本人のマインドが息づいていることに安堵した。と同時に、僕なら外国でこの映画を上映するときには、映画の冒頭でこのルールを字幕でまず示しておきたい。
【正義と微笑】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-22 04:16:52)
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