桐島、部活やめるってよ の 正義と微笑 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > キ行
 > 桐島、部活やめるってよ
 > 正義と微笑さんのレビュー
桐島、部活やめるってよ の 正義と微笑 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 桐島、部活やめるってよ
製作国
上映時間103分
劇場公開日 2012-08-11
ジャンルドラマ,青春もの,学園もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 何とも痛快なのは、この映画が「ハリウッドよこれが日本映画だ」というキャッチフレーズを掲げていることだ。「日本よ、これが映画だ」というキャッチフレーズは日本の代理店のボンクラが、よりによってアベンジャーズのキャッチフレーズとして考えたものだ。夏休み大作がいくつもある中、何故よりによってアベンジャーズなのか?ダークナイトだったらまだ見過ごせたんだが、いちばんのスカスカ映画にこのキャッチフレーズはまさに日本の映画業界のプライド喪失を表している。アベンジャーズを観てからというもの、外国人とすれ違う度に穴があったら入りたい気持ちになる。「ほら、あそこに日本人がいるぞ。アベンジャーズ程度の映画を、これが映画だ、と崇め奉る民度の低い人種だよ。かわいそうに」という囁き声が聞こえるのだ。

この映画は出演者の出演料を全部まとめたとしても、たぶんロバート・ダウニー・Jrの一万分の一にも満たないだろう。アベンジャーズが何千万ドルを費やして表現した神の世界は、どうひいき目にみても神というよりは宇宙猿人ゴリだ。それに対し、この映画では桐島=0円で見事に神がカリカチュアされているのだ。さらに高校生の自主制作映画みたいな箱庭世界で繰り広げられる人間模様は、単なる内輪もめを描いたアベンジャーズの貧しい人間模様と比較して、未来に向かって5億倍も広がりを持っている。なんと痛快なことか!一流の洒落で切り返してくれたコピーライターに感謝。これで枕を高くして眠れるというものだ。
正義と微笑さん [映画館(邦画)] 8点(2012-08-28 22:04:41)
正義と微笑 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2019-11-03イエスタデイ(2019)10レビュー7.06点
2013-02-17ダイ・ハード/ラスト・デイ4レビュー4.82点
2012-08-28桐島、部活やめるってよ8レビュー7.19点
2011-02-27エスター9レビュー6.89点
2011-01-30オーケストラ!9レビュー6.56点
2010-07-11告白(2010)10レビュー7.03点
2009-11-03ミルク(アメリカ映画)7レビュー6.21点
2009-08-07ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破10レビュー7.05点
2009-06-07ターミネーター47レビュー6.29点
2008-10-04男はつらいよ10レビュー7.98点
桐島、部活やめるってよのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS